2015年11月4日水曜日

久しぶりの谷

先日今シーズン最後の根尾の滝巡礼へ行ってきました。
今回は滝壺ではなく上流の世界へ。今回は滝友会のみなさんと4名パーティーで賑やかな遡行。アプローチは根尾滝へ続く遊歩道をはずれ森林鉄道軌道敷のトロッコ道へ。ところどころ崩落はしているがなんとか歩ける。そんなことよりも道中ずーっと紅葉がキレイ!こんなにカエデの赤色が映える年は近年記憶にないなぁ。紅葉の美しさに気をとられ&足をとられなかなか前進できない。入渓の頃にはだいぶ日が高く登っていて狭い谷底にも光が差し込んでいた。でも気温は低いしこのごに及んでも沢登って気分にはなれない。てなわけで冷たい水とツルツルの溶岩の壁のヘツリをヒヤヒヤしながら落ち口へ向かう。落ち口からは紅葉がこれまた美しく観察できてた。今日はほんとに紅葉狩り気分だな。
落ち口からの紅葉


昼食にはくみ長さんが”生食パン”サンドイッチを振舞ってくれた。初めて食べたけど絶品!超厚切りで腹持ちも良くてグッド。これから外メシには生食パンがラインナップに加わりそうだ。(高価ですけどね)午後からは濁河川を遡行し今回の目的地”馬の鞍滝”を目指す。秋特有のぬめぬめ河床、ツルツルに磨かれた側壁は相変わらず続いておりドボンに注意しながら慎重に進む。しかし結果的には往復行程で2名ドボン。やはりこの時期の遡行はあまり快適ではない。
馬の鞍滝までもう少しというところで両岸迫ってゴルジュが出現。「あっそうだった」すっかり忘れてました。これの存在。胸までつかっての突破は可能だが時間も時間だし今日はここで終了。右岸の高台まで上がり100m先の馬の鞍滝を遠望し帰路へ着く。このとき14時を過ぎていた。上流に車をデポっていないのでもと来た道をもくもくと下る。帰りに根尾滝の滝壺まで降りたので16折れを登る途中で完全に日没。暗闇の中をひた歩く。ヘッデンを持っているけどしばらくの間暗闇の中わずかに浮かび上がる景色を歩く。
真っ暗な森はなんだか気味悪さより不思議な心地よさがあって悦に入る。野生動物になった気分だ。いかん。新境地を開きそう・・・。

西日に焼ける根尾の滝の側壁


久しぶりに歩く濁河谷本谷はやはりすばらしい谷だった。ただ、がっつり遡行するには大人数&1日では少々ハードかもしれない。また機会をつくってみんなと戻ってこよう。うん、そうしよう。取りあえず今シーズンもありがとう!根尾の滝!!次は冬だね。

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