2016年10月6日木曜日

2016.9.28-30谷川連峰・湯檜曽川本谷(峠沢まで)【記録集】

備忘録とは別に遡行記録を時系列に整理して残しておくことにしよう。

【初日】 雨予報通り終日雨。道の駅みなかみにて車泊

【2日目】 雨のち曇り予報。白毛門登山口を9:00に出発。常に雨に降られ湯檜曽川出合(魚留滝ゴルジュ上)にてビバーク

【3日目】湯檜曽川遡行、峠沢出会いより鉄塔巡視経路を利用し旧国道291号を下山。

今回の遡行は当初1泊2日で朝日岳まで抜ける予定でいたが雨の影響で遡行自体は1Dayとなった。

残念ではあったが秋の沢遠征初となる停滞の経験もこれもまた有意義。無駄なことなど一つも無い。

AM6:17 湯檜曽川本谷を魚留滝ゴルジュ上より遡行開始する
白樺沢出会
 平凡なゴーロ歩きを経て白樺沢出合。白樺沢の奥にはナメ滝が見える。
これより上流は本谷もナメ床が断続的に表れ美しい。ただ日の出前だけに水は冷たく寒い。
白樺沢を越えて最初の滝(2m程度)
谷は圧迫感の無いもののだんだんと狭まり滝が連続するようになる。小滝ばかりで登りやすいがスラブ滝が中心でスリップに注意が必要。
3段30m程度のナメ滝
6:31、3段30m滝に到着。こちらは右岸を胸までつかればへつってそのまま右岸を直登できるようだが朝一にそこまで濡れる気にもならず左岸より巻にかかる。最初は2mほどの段差をあがる場所で残置ハーケン&スリングあり。無くてもがんばれば登れる。草付を踏み跡通りに進むと楽に落ち口に出る事が出来る。
ウナギ淵入口
 6:37谷が大きく右に曲がるとウナギ淵を前衛にゴルジュがスタート。ウナギ淵自体は左岸を小巻に出来るがその後数百メートルは増水の影響もあってか腰以上の渡渉が幾度となく現れる。
ウナギ淵ゴルジュの屈曲部にある10m滝
 更に谷を進むと水流が左に直角に曲がる。ここに頓挫する10m滝は豪瀑で左壁を登り越える事が出来る。
ひょんぐり滝
 うなぎ淵を越えてもなお滝群は続く。上越の沢ではあたりまえかもしれないが中部圏では非常に珍しい、ひょんぐり滝が出迎えてくれる。この上でかの有名な十字峡(抱き返り沢・大倉沢出会い)
ゴルジュの奥になにやら滝が見える。
ウナギ淵から始まる長いゴルジュ帯は側壁が立っていないものの弱点は乏しく、まさにゴルジュ。
その終点には8mのチムニー滝がとん挫。腰までつかりながらゴルジュを前進。細かいスタンスではあるが問題なく滝上には降り立つことが出来た。
8m滝を巻き上がるの図
 谷は一瞬開けるがすぐに大滝が現れる。7:08抱き返り滝に到着。

増水の影響で2段目の登攀開始地点は激烈シャワーの中。ソッコーで左巻き決定。

1段目より大巻。途中のルンゼを詰めるも行き詰まりトラバース。激烈藪漕ぎで滝頭に出る。

抱き返り滝(2段20m)
抱き返り滝を越えると落差のある滝が連続する。10m3条は左のチムニーより巻く。
チムニーの最後にチョックストーンがあり乗り越すのが若干厄介。


AM7:46 七ツ小屋沢出合。本谷は曲り小滝をかけているので間違わない。

進んでいくと七ツ小屋沢に20mの滝が見える。間違えて登っても行き来できる。

いくつかの滝を越えていくと名物の10m滝にAM8:02に到着。

覚悟を決めレインのフードをかぶって滝身に取りつく。あとは瀑水を浴びながら滝の裏側のテラスを左上。左壁の登攀はホールド・スタンス豊富で登りやすい。
AM8:31赤茶けた岩質の2段滝に到着する。直登も可能だが右から入る枝沢より高巻く。
比較的大きく巻くが踏み跡は明瞭。落ち口に降りる際急傾斜なためスリップには注意が必要。
この滝を入口に大滝まではゴルジュ。途中深いヘツリもある。

AM8:42核心部の大滝(2段40m)に到着。狭いゴルジュ帯の中に鎮座する威風堂々たる風格に圧倒される。1段目は難なく登れる。2段目はテラスを少し下流側にトラバース。ぬめりが気になるが特に難しいところはない。確保視点やランニングも取りやすく確保した方が無難。あとは枝沢を登り落ち口めがけて続く草付の踏み跡をたどれば簡単に落ち口に立つことが出来た。

AM9:29峠の沢&鉄塔巡視路に合流し本日の遡行を終了した。
AM9:53清水峠へ到着しあとは旧国道291号を出発地点めがけて下るだけ。
PM14:30白毛門駐車場に到着。沢よりも登山道歩きの方が長い今回の日帰り遡行となった。


0 件のコメント: